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絵本『おひさまのたまご』

2006.11.30
おひさまのたまご おひさまのたまご
エルサ ベスコフ (2001/03)
徳間書店
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ある日森にぽつんと落ちていた、だいだい色の丸いもの。
いつも巣から落ちた鳥の卵を拾ってはお母さん鳥に届けてあげている森の妖精は、きっと『おひさまのたまご』にちがいないと思いました。

森のみんなを集めて、これが何なのか調べていると、渡り鳥が「これは南の国にたくさんなっているオレンジというくだものです。中にはおいしいジュースがいっぱいつまっています。」と教えてくれました。

松の妖精のコッテが、草のくきでいきなりジュースを飲むと
「うまいや!こんなにうまいの、はじめてだい!」とチューチュー吸っていましたので、他のみんなも同じように飲み始めました。

するといやしんぼのカラスがさっとオレンジをつかむと、ごくんとひとのみで飲み込んでしまいました。
おひさまのたまごをとられ泣いている妖精に、つぐみが秋になったら背中に乗せて南の国に連れてってあげると約束してくれました。

おひさまのくにを満喫した妖精は、彼女を待ち望んでいる森のみんなのところへ帰ってきました。ダンスの好きな妖精の「ようこそ おひさまのダンス」を踊らないと、アネモネたちが顔を出さないから・・・。

オレンジを食べてみて、たまにスカスカのものがあってもがっかりしないで。
それはすでに妖精たちがジュースを吸ってしまった後だから・・・。

またまた出ました、ベスコフの絵本です。
やっぱり大好きだなあ。
ベスコフ自身が、北国の寒い暮らしの中でいつも思い出すのは、子どもの頃の夏、田舎の別荘ですごしたことだそう。
森へ行っては植物や動物たちと遊び、そして兄といっしょにお話ごっこをしていたという幼少期。
そんなキラキラした美しい思い出が忘れられなくて、このようなかわいらしい絵本が次々と生まれたのですね。

この絵本もとってもかわいらしい。
まず『おひさまのたまご』っていう題名もかわいいし、それが北国では生らないオレンジっていうのも。
そのオレンジはだれかさんが、落っことしちゃったんですね。
そこから森の仲間たちが、ああでもない、こうでもないと思いをめぐらしてるところもいい。

厳しい寒さの長い冬をすごす北国の人々には、とても待ち遠しい春。
その春と春をもたらしてくれるおひさまを、すごく愛しているのが絵本全体からあふれ出しています。

余談ですが、新婚旅行でカナダ西部に行った私たち夫婦。
向こうでツアーコンダクターから聞いたのが、やはりあちらでも春を待ちわびる気持ちが強いということ。
4月の下旬に行ったんですが、まだまだバンクーバーでは冷たい空気と風で、冬の格好をしている私たちと対照的に、向こうの人たちはちょっとでも陽がさしたら半そで・半ズボンで町を闊歩していました。
少しでも長く、春や夏の気分を味わいたいがためだそうです。
なんか切実ですね。
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テーマ : 絵本
ジャンル : 本・雑誌

児童書『夜の神話』

2006.11.29
夜の神話 夜の神話
かなり 泰三、たつみや 章 他 (1993/07)
講談社
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たつみやさんの本はいくつか読んではいましたが(他の本については細々とやっております私のHP『絵本の広場 田園の詩』の児童書のコーナーでも紹介しております)、神様三部作と呼ばれる中のこの本はまだ読んでいませんでしたが、『言いたい放題』の各務史さんから、この本もいいよ~とオススメされましたので、さっそく読んでみました。

小学生の正道は、都会からいきなり母親の実家のある田舎へ引っ越してきたが、何にもない田舎と学校の雰囲気に全くなじめていない。
ある日自転車で思わずひき殺してしまったカエルを、いとこの朝子姉さんがわざわざ墓まで作ってやって弔ってあげてるのを見てもばかにしていた。

夏休み前の終業式の帰り道、なぜか立ち寄ってみたくなった鎮守の森の古い神社で、女みたいな長い髪の男の人が、「今日は祭礼だから紅白のおまんじゅうをあげる、食べたまえ」と言ってさしだしたまんじゅうを食べちゃったことから、正道は不思議な、でも本当に起こった体験をすることになる。

それは、それまで自分の中でかっこいいと思ってたもの、正しいと思ってたものなどの価値観が一気に崩され、精神的に生まれ変わるような体験だった・・・。

この本では、原子力発電所のことがでてきます。それがいかに危険を伴うものか、しっかりと裏づけされたものをバックボーンに、子どもの読み物の中にうまく溶け込ませてあります。

目標はいい大学に入って、友達を尻目にエリートコースを歩むこと。
田舎の遅れた授業や、何にも知らない同級生なんか目じゃない。
ゆくゆくは父みたいに、原子力発電に関わる仕事か、ロケット開発みたいな大きい仕事がしたい!

そんな正道がどうやって変わっていったか。
夏休みがあけた始業式の日には、同級生たちと仲良く水泳の約束までできるようになった正道。
大きく成長した正道が夏休みに体験したこととは?

たつみやさんの本にはたくさん神様が登場します。
この本では、『ツクヨミさま』が・・・夜のお方様と神の世界では言われていますが、天津神(アマツカミ)のお一人で、はるかな昔から天上から人間たちの繰り返される愚かな行為を、苦々しく見守っています。

かつて目覚しい科学の発達を遂げ、『欲』に魂を売ってしまった人間たちでいっぱいになったムー大陸を滅ぼしてしまったのも天津神たちでした。
そして、見えない青い炎で包まれた放射能という物質で、何でもできると思い上がってしまった人間たちを再び目の当たりにして、嘆き悲しむツクヨミさま。

そういう真実をすべて知ってしまった正道は、父親が働く原子力発電所で突然起きた事故を目の前にし、必死にツクヨミさまに助けを求めます。
また人間界は神に見捨てられてしまうのか?

闇鬼(あんき)と化した人間には罰を与えるのにふさわしい。
しかしそんな人間ばかりではないはず。
正道の心の訴えに動かされたツクヨミさま。

すごく考えさせられます。
普段は神の存在など一笑に付す人間たちも、苦しいときの神頼みでしか、神を身近に考えられなくなってしまっています。
たつみやさんの本の特徴ですが、神々への畏敬の念と大自然への畏怖の思いと感謝の心をすごく大切に考えられています。

こんな世の中だからこそ、子どもたちに読んで欲しい本です。
神様三部作・・・どれも神様と自然を取り上げたお話ですが、最後はすごくハッピー。
問題点をあげるだけでなく、たつみやさんなりに考えられた解決への道を何気に提案されていますよ。
まだまだ遅くないって。
まだ救われる道が残っているって。
地球が、人間がたった50年くらいの間で壊そうとしても、そうそうビクともしないものだって。
だから今のうちに、美しい地球を、美しい人間の心を取り戻そうと呼びかけていらっしゃいます。

テーマ : 児童書
ジャンル : 本・雑誌

がんばれ!

2006.11.27
昨日はまめおがサッカーの試合だというので、家族そろって応援に行きました。正式な試合はこれが2度目。
1度目は私が仕事だったため見にいけず、主人とまめぞうが見に行きましたが、今回はちょうどお休みだったので、初めての観戦、期待しながら見に行きましたよ。

あいにく天気予報が当たり、しだいに雲行きが怪しくなったかと思ったら、ちょうど試合中に土砂降りの雨。
見てるほうも大変だけど、サッカーコートをビチャビチャになりながらボールを追いかけてる彼らは、泥水ですべって、なかなか思うように走れなかったり、ボールを蹴れなかったり、泥で汚れながらも頑張って試合を続けました。

今年本格的に学校の部活として、新たなチーム編成で夏休み前後から始まった練習。
チームとして1年目の、バリバリの新人チームです。
相手となるほかの学校のチームに、経歴も人数も、もちろん技術もすべてに劣ってはいますが、気合と礼儀だけは負けませんでしたね。

先生たちも試合中、個人個人の名前を呼びながら激を飛ばして指示。
応援の保護者たちも、「いけ~!攻めろ~!」と必死に応援。
3チームと対戦してどれも大量点数を入れられ、残念ながら大負けしたのだけど、でも1回目の試合を見た主人や先生たちに言わせれば、けっこう進歩しているらしい。

まだまだボールに食らいつく必死感が弱いところ、一つの動きから次の動きにうつるスピード感が弱いところ、間近でのボールの奪い合いで気力で負けてるところなど、見直す点はいっぱいあります。
まめおもまだまだ、積極性に欠けてるところを先生に指摘されてました。やや臆病な部分を直さないとね。

でも表彰式が終わって、上位チームはさっさと手荷物をまとめに帰っていくのに、まめおたちは先生の指導が徹底してるのもあって、この試合の責任者の方々とグラウンドに向かって一礼して「ありがとうございました!」と挨拶をして帰りました。

思わず、「ありがとう!先生!!」と心の中で叫びました。
技術は練習すれば上達するかもしれないけど、やはりこういうことは丁寧に教えていかないと身につかないよね。
いつか懇談会で、先生たち自ら「この学校の子どもたちはとても素直でいい子たちばかり。」とおっしゃっていました。
先生の指導をちゃんと守れるいい子たちでよかったと思います。
忘れな草・・・私を忘れないで♪

テーマ : 小学生の子育て♪
ジャンル : 育児

まろやかプリン♪

2006.11.24
ようこそわたしのキッチンテーブルへ ようこそわたしのキッチンテーブルへ
王 由由 (1992/08)
文化出版局
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私の好きな生活スタイルを長くマイペースで続けていらっしゃる雑貨店店主でエッセイストの王由由さんの著書から、以前にも作ったことのある「カントリー・プリン」を今回作ってみました。
とろ~り♪なプリン

由由さんのレシピは、とにかく簡単にささっと作れて、でも独特のオリジナルなものが多く作りやすいです。
 
このプリンも、牛乳・卵にメープルシロップとバニラエッセンスを混ぜて、こしてから大きいボールにうつして焼いて冷やすだけ。
小さい容器に入れてから焼いてもいいんだろうけど、面倒くさがりの私は、本のとおりにボウルに入れたまま焼いて冷やして、食べるときにお皿に注ぎ分けるやり方を踏襲してます。(#^.^#)

だから、キャラメルソースは作らず、そのままメープルシロップをかけていただきました。
焼きあがりもなんだか今流行の、とろとろっぽいプリンの口当たりに仕上がり、まめたちの評価もよかったです。
今回は、あのまめぞうにも食べてもらえたので、なんだかすごくうれしいです。

テーマ : 手作りお菓子
ジャンル : 趣味・実用

み~つけた!

2006.11.22
耳をすませば 耳をすませば
柊あおい、 他 (2002/05/24)
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
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私、このアニメが大好きなんです。
原作漫画を読んだことがないので、おそらくこれもずいぶん内容が変わってるのでしょうが、このお話しか知らないので純粋に楽しんでいるのですが、先日の「ヴァイオリン」という絵本紹介をした記事を読んだ方はおわかりだと思いますが、これにもヴァイオリンが出てきてツボなんです。

おまけに、童話をつくる少女が主人公だったり、図書館が出てきたり、高い所からながめる広々とした風景が出てきたり、ドツボにはまっているといったほうがいいですね。

で、一昨日の夜は子どもたちが寝た後、主人もなんだか風邪気味だから早く寝るというので、一人起きていた私は好きなDVDでも見ようとおもむろにこのDVDを取り出して見ていました。

なんどもなんども見ているこのアニメ。
すっかりお話の内容はわかっているので、何度も見た人がやることといったら、画面の隅々までじっくり眺めること。
そしたら新たな発見をしましたよん♪

もしかしたら、ネタバレサイトとか、ジブリの公式パンフなんかでマニアには周知のことかもしれませんが、自分で発見したときの喜びと興奮はわかる人にはわかると思います。ふふ。

主人公の月島雫が猫についていって、高台にある輸入雑貨店にはじめて入ったときのこと。
店主のおじいさんが修理のカラクリ大時計をためしに動かす場面。
その時計の文字盤に『Porco Rosso』という文字が!
あのアニメ『紅の豚』の主人公の名前ですね。

それから、雫と気持ちを通じ合わせた男の子・天沢聖二がヴァイオリン作りの修行のためにイタリア・クレモナへ発つ前日、雫が図書館で物語りを書くための資料集めに励んでいるとき、聖二が目の前に現れ、雫が調べ終わるまで待っていてくれます。
その時聖二が時間つぶしに読んでいた本が『霧のむこうのふしぎな町』ということに気がつきました。

この『霧のむこうのふしぎな町』(柏葉幸子 作)は、アニメ『千と千尋の神隠し』に影響を与えた本ということで有名ですね。
(少女が父親に言われてある田舎の不思議な町の、不思議なおばあさんがやってる下宿屋に寝泊りすることから、魔法みたいな人たちと魔法みたいな出来事を経験して成長していく物語。)

探せばもっと出てくるかもしれない。
なんだかすごくワクワクした時間でした。

テーマ : ジブリ
ジャンル : 映画

寒い時期のネタじゃない

2006.11.21
もう10月の終わりのことだったし、季節外れっぽい話で申し訳ないけど、カエル♪さんとこでいい感じのおでかけ風景を見かけたので私も書いてみようかなと思い・・・。

続きを読む

テーマ : 写真日記
ジャンル : 日記

ベスコフ童話集『クローカ博士の発明』

2006.11.19
クローカ博士の発明―ベスコフ童話集 クローカ博士の発明―ベスコフ童話集
エルサ ベスコフ (2006/04)
ブッキング
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絵本で有名なベスコフですが、このような短編童話も少し書いていたんですね。
この本は以前も出ていたようですが、一度廃刊になり、それでも復刊を希望する声が多かったようで、このたびめでたく復刊されました。

4つのお話が載っていますが、教育と福祉の国・スウェーデンならではの特色がよく出た、大変楽しいお話ばかりです。

1:『森の中のお城』は、世間から隔離されたように森の奥にたつお城の老夫婦と2人の使用人のところへ、戦争から逃れてきた捕虜の親子が助けを求めてきてかくまったおかげで、恩を返そうと荒れ果てたままだったお城がよみがえり、有効にいかすために身寄りのない子どもたちや家のない母親たちでいっぱいにして賑やかにした男が、みんなに幸せを残して行ってくれたというお話。実はこの男は、別の国の位の高い人だったらしいというので、老夫婦は再び感心したのだった。

2:『クローカ博士の発明』は、発明に夢中になりすぎて我が子はすっかり不良になってしまったという博士。自分が発明した、この国のどの子もこの機械に入って生活するとみな行儀がよく勉強もしっかりやるというものに感激し、この機械に感心した王様の承諾もとりつけ、まず自分の息子とその仲間を機械の中に入れたのだが、ちゃっかり逃げる方法を考えていた息子のために、その機械での教育は失敗に終わったという、かなりブラックユーモアっぽいお話。

あと、3:『記憶をとりかえっこした王さま』、4:『格子山と縞畑』というお話がはいっています。

こういう童話の中にも、進んだ福祉についての考え方、熱心な教育観が垣間見えていて、日本とは根本的に違いますね。
1の話でも、身分を隠しながら助けられた男が、恩を返すという話は日本の物語でもありがちですが、それだけにとどまってなくて、多くの空いたお城の部屋に身寄りのない子どもたちや女性をたくさん連れてきて、おまけに寂しい暮らしをしていた老夫婦と年取った使用人に、賑やかな暮らしと生きがいという楽しさまでプレゼントしてくれたことが、すごく細やかです。

2は、大人が求める子どもの理想的なあり方を追求するばかりに、個性を無視して、自分の子どものことなど全く見えていないという風潮に釘をさしているようですし、3のお話は、記憶力ばかりにこだわり、いろんな問いに自分で考えて結論を導き出すということを、おざなりにしてしまった王さまが最後間違いに気づくというもので、子どもの教育についていろんなことを考えていたんだなあって思いました。

スウェーデンの福祉・教育事情について、常日頃うらやましいと感じていますが、もともと土台がしっかりしているんですね。

テーマ : 児童書
ジャンル : 本・雑誌

“ヘリオトロープ”

2006.11.18
ターシャ・テューダーさんのかわいい絵本を紹介したとき(詳しくはコチラ)に出てきた、『がちょうのアレキサンダー』の中の、アレキサンダーが食べたくてたまらなかった花、“ヘリオトロープ・パンジー”ですが、訳者もこの植物、見たことがないという風に解説に出ていました。

パンジーっていうくらいだからやはりパンジーの仲間なんでしょうね。
絵本の表紙を見ても、どうもむらさき色の花がパンジーなのかな?って思わせますし。

昨日図書室で目に付いたハーブ関係の本をパラパラと軽く眺めていたら、ふっと目に留まった言葉・“ヘリオトロープ”。
「あら、例のあの植物と同じ名前だ。」
と、よくよくその説明文を読んでみました。

ハーブの一種で、別名・チェリーパイ。
うっひゃあ!なんてかわいい名前なの!!

そして和名は、キダチルリソウ。
ああ、だからむらさき色なんだ。るり色って、そうよね。

花は、バニラに似た香り。香水の材料にされることが多く、ポプリにも使える。紫色の小花。(やっぱりね!)
食用や薬用に利用されることはない!

あらら・・・アレキサンダー、食べちゃったよ。
あ、でも動物なら食べても平気なのかな?
それに、私がハーブの本で見たのはただの“ヘリオトロープ”。
パンジーという名前はどこにもなく。
何か別物なのかしらん?

でもきっとつながりがあるに違いない。
でなきゃ、こんなに共通点があるわけないし。(って、色だけだろうがっ!)
私の頭の中ではもう、絵本で見つけたものがこういう形で別の場所で見つかるなんちゅう、ちょっとしたことが嬉しいのでした。HAPPY!

テーマ : 雑記
ジャンル : 日記

『ポンペイの栄光と悲劇』

2006.11.16
11月5日までだったこの展覧会、福岡だし、11月4日と最終日前日だったけど家族で行ってきました。
以前TV番組で、ヴェスヴィオ火山が噴火した際、火山灰や噴石がかなり栄えていたイタリア・ポンペイの街をすっかり飲みつくした時のドキュメント再現ドラマをやっていて、すごく印象が強かったのです。
pompei


展示されていたものは、その灰に覆われた中から掘り起こされた家財道具や宝石の数々、壁画に彫刻、そしておびただしい数の遺体でした。
もちろん遺体は本物ではなく、焼け、固まったまま発掘され出てきたものを石膏でかたどったものではありますが、その被害のすさまじさをまるごと再現してあり、痛々しく感じました。

またポンペイの街はかなり富んでいたとみえ、多くの裕福な人々が暮らしていたようです。発達した文化や文明が、展示されていた財宝や日常使われていた道具類にみられます。
金や宝石を使ったアクセサリー類の多さ、銀のスプーン、ガラスの容器、などに目をうばわれてしまいます。

これがすべて紀元前1世紀くらいのものですから、そういうものが今私たちの目に触れるということ自体、なんだか奇跡のように感じます。
燃える噴石の下敷きになりながら、よくもこれだけ綺麗な状態で残っていたなあと思いました。

すっかり感心して観ている私の袖を引っ張るまめぞう。
もう飽きちゃったのか、「もう帰ろう。お父さんたち、あっちで待ってるよ。」と何度も言ってきます。やれやれ・・・。

同じチケットで常設展示室も観れるので、そちらもちょこっと観て、美術館を後にしました。
福岡市立美術館は福岡市民の憩いの場所、大濠公園の脇に建っているので少しだけ公園内を散策しました。
大濠公園

綺麗に整備されててすごく気持ちがいい。
大きな池(湖か?)の周りはジョギングコースにもなっているので多くの方々が走っていらっしゃるし、ベンチでゆっくり休んでいる方もあり、ベビーカーを押しながらお散歩の親子もいらっしゃいました。
夕暮れ

もうすぐ日も暮れる時間なので、たいした時間もとれないまま家路へと向かいました。(熊本市内までは1時間半、そこからまた時間がかかる田舎へと帰らねばならぬ我ら・・・)

おまけコーナー:
展覧会のお楽しみ、売店で物色した中で一番私の目を引いたのは、イタリアの石鹸だあ~!
ハーブ&花の香りが詰まったせっけんと、手に優しい天然素材の手作りせっけん。
一番のお気に入りは「忘れな草の香りのせっけん」。
そしてまめおが買ったものは、同封された木のちっちゃいシャベルで柔らかい石を擦っていくと、中から小さい天然石が出てくるという、にわか発掘体験ができるもの。運がよければ、かな~り小さい(2ミリくらいの)金が当たるという。
そういう運にはめっぽうついてないまめおの買ったものには、人工石が入ってました・・・。残念。
せっけん♪

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

絵本『ヴァイオリン』

2006.11.13
ヴァイオリン ヴァイオリン
ジョージ パスティック、ロバート・T. アレン 他 (1989/02)
評論社
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港の中に浮かぶ島に暮らしているクリスとダニーの兄弟はとても仲良し。ある冬の雪が積もった日、1本の木のうろに隠しておいたガラス瓶の貯金箱を確認しに行ったふたり。
コインがいっぱいたまっている。
もうこれでやっと、クリスが欲しくて仕方のなかったものが買えるぞ!

ふたりは街へでるフェリーボートに乗った。
ショーウィンドウからお目当てのものを眺め、みとれるクリス。
それはつやつやとした美しいヴァイオリン。
そしてふたりは店の中へ入り、ガラス瓶の貯金箱をカウンターに出し、店の主人に窓に飾ってあるあのヴァイオリンを買いたいと申し出た。

しかし店の主人は馬鹿にしたように、これだけのお金じゃ買えないことを告げた。ダニーも負けじと、ポケットの中の大事なもの(ビー玉、とりの足、絵など・・・)を出して見せたがなんにもなりはしない。
諦めかけて店を出ようとしたふたりに、店の主人は「これなら買えるだろう」と安物のヴァイオリンを出してくれた。ちゃんと付属品もそろっている。

帰りのフェリーでクリスは、往きの弾んだ気持ちが変わってしまっていた。欲しいと思ったいいものが買えず、ダニーを見ても心が浮かない。

家に帰り、さっそく弾いてみるクリス。しかし、あの母と行った音楽会で聞いたときのような、美しい音色とは全く違う、ひどい音しか出ない。ダニーは耳をふさぎながら外へかけて出てしまった。
クリスはヴァイオリンをケースにしまい、ダニーと散歩に出て、ひどくがっかりした気持ちで歩いていたが、ふと公園のくずかごにヴァイオリンをすててしまった。

するとひとりのおじいさんが近づいてきて、くずかごの中からヴァイオリンを拾い上げた。ふたを開け、おもむろにヴァイオリンを手にしたおじいさんは音を合わせ、なんと弾き始めたのだ。
クリスが弾いたときとは大違い。ヴァイオリンが悪いんじゃなくて、ちゃんと弾ける人が弾くと美しい音がでるのだと知ったクリスは、「自分のものだ」と言いたくておじいさんに近寄った。

ダニーは、ケースにヴァイオリンをしまい歩き出したおじいさんにかけよって、「ぼくらのヴァイオリンだ!」と言った。
おじいさんは返してくれるだろうか?
それとも、振り返ってわめくだろうか?
クリスは正直に、なぜヴァイオリンがくずかごの中にはいっていたかをおじいさんに話し始めた・・・。

ヴァイオリンの美しい音色に魅了され、自然と弾いてみたいと願ったクリスが、一所懸命お金を貯めて、最初欲しかったものではなかったけどなんとかヴァイオリンを手に入れ、一度は捨ててしまうが、ヴァイオリンの持つ魅力はクリスの心を捉えてはなさず、ひとりのおじいさんと出会うことでますますその美しい姿と音色のすばらしさを再認識します。

おじいさんにヴァイオリンのあらゆる知識と、弾くための技術を習い、そしてダニーとともにおじいさんと3人での交流は忘れられないものとなりました。
そしてある日、別れは突然にやってきます。
しかしヴァイオリンの音色が、もう会うこともない3人をいつまでもつないでいるのでした。

これはALL写真の絵本です。
読んでいて、そして写真を見ながら、まるでドラマか映画を見ているような感じを受けました。
全体モノクロの写真と、その冬の景色がかもし出す何か悲しげな雰囲気が、最後の別れのシーンを表しているようで、センチメンタルな気持ちになります。

実は私、クリスと全く同じではないけど、あるヴァイオリニストの自伝ドラマをTVで見て、その時おもに流れていたクライスラーという作曲家の曲を聴いて、なんだか自分でも弾いてみたいという衝動にかられました。
まだ独身の頃に、職場で思わぬ出会いがありました。
ある楽団でヴィオラを担当している方が職場に時々出入りされているのを知った私は、思わず先生と楽器を紹介してくださいと願い出ました。

ヴァイオリン♪


いやあ・・・あの時は、クリス同様かなり思いが募り、今になると気合入ってたなあ、よくやったなあと自分で感心しちゃいます。
2年か3年くらいでしたか・・・結婚するまで、ある先生について習いました。
住宅街にあるアパートに結婚後住むことになり、自宅練習がムリなのでそこで一旦やめてしまいました。(一応、その時はまた復活するはずだったのだけど・・・(ーー;))
あれからかなり経ち、ヴァイオリンの弦も保存の仕方が悪かったのか、切れちゃったし、ほとんど手をつけてなかったので、腕前も一からやり直ししなくちゃならないくらい退化してしまいました。(また「キラキラ星」から弾くんだろうか・・・(T_T))

でもね、意外とヴァイオリンって、弓に松ヤニをしっかりぬって軽く弾くとけっこう聴ける音が出るもんなんだなあって思いました。
よくドラマとかで、ギイ~ギイ~とすごい音を出すシーンとかあるけど、あれはわざと弦に弓を押し付けて弾いているものと思われます。

あ~あ・・・あの時やめずに練習してりゃ、大好きなクライスラーの曲の一つや二つ・・・、あ、いえいえそんなに甘いものじゃありませんって。(^_^;) 情けなくも恥ずかしい私の話はいいとして、子どもの感性と純粋な気持ちがとてもすがすがしい絵本でした。

テーマ : 絵本
ジャンル : 本・雑誌

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